お久しぶりです。
久々に時間がとれたので、『ひぐらしのく頃に』の解答編を読み進め、感想を書いていたのですが…。
まさかの文字数制限になりそうなので、分けることにしました。
追記:この記事からもはやあらすじ実況のようになっているのでタイトルに明記しました。

例によって、読み進めるたびにプチ感想を書いていく形式です。
こういった謎解き系は一度読むと新鮮な感想を抱けなくなる不可逆的エンターテイメント
なので、新鮮な感想を書き残しておこうという試みです。

今までと同様、原作者のコメントも添えます。

注意:多分にネタバレ要素を含むので未読の方は絶対に読まないで下さい。

出題編の私的推理(鬼隠し編、綿流し編、祟殺し編、暇潰し編)
→ http://kirisamemagic.diarynote.jp/201609240526322467/
解答編のプチ感想①(目明し編、罪滅し編)
→ http://kirisamemagic.diarynote.jp/201610010535168059/
解答編のあらすじ・プチ感想②(皆殺し編)
→ ここです。
解答編のあらすじ・プチ感想③(祭囃し編・前編)
→ http://kirisamemagic.diarynote.jp/201708272145107238/
解答編のあらすじ・プチ感想④(祭囃し編・中編)
→ http://kirisamemagic.diarynote.jp/201709050053146275/
解答編のあらすじ・プチ感想⑤(祭囃し編・後編)
→ http://kirisamemagic.diarynote.jp/201709082249366567/




【皆殺し編(祟殺し編解)】
「皆殺し編」について 事件の深奥にあるもの 原作・監修:竜騎士07
 こんにちは、竜騎士07です。
 冒頭から始まるルールX、Y、Zについての解説は、いよいよこの長い物語が、深奥部に至ったことを示しています。
 これら3つが複雑に絡み合い、生まれてきたのがこれまでの物語。…そして、これまでの物語を重ね合わせ、透かし見て、そこからおぼろげに見えてくるのが、これらのルールなのです。
 思えば、私たちの社会も似てはいないでしょうか。1つ1つの事件にはそれぞれの決着があります。しかし多くの場合、動機や背景については明らかに出来ないまま終わります。
 しかし、それらの事件を全て重ね合わせてみると、何かのルールがおぼろげに見えては来ないでしょうか…?
 1つ1つの事件を個別に考えるのではなく、それら事件の背景を探って欲しい。そうすることで、私たちは、犯人は誰かという瑣末な問題で思考を停止せず、なぜこういう事件が起こるのか、という問題を初めて思考できるのではないかと思います。
 その問題を知り、事件を起こすまいと、問題と向き合い、戦う。これこそが、惨劇に抗うということ。
 そして、このルールの発表をもって、『ひぐらしのなく頃に』はこれまでの謎に満ちた物語にピリオドを打ち、いよいよその深奥に迫っていきます。
 どうかこの物語の行く末を、梨花と一緒に見届けていただければ幸いです。

「皆殺し編」について 影の主人公 原作・監修:竜騎士07
 こんにちは、竜騎士07です。
 『ひぐらしのなく頃に』の物語を、ここまでご一緒して下さった皆さんなら、もうおわかりと思いますが、この物語の影の主人公が古手梨花です。古手梨花は、この物語を全て俯瞰できる位置に立つ特別な存在で、もっとも読者の皆さんに近い位置に立つ重要なキャラクターです。
 しかし、物語の構成上、彼女が重要人物であるとわかるのは、かなり後半としたく、それまではあまり注目されたくないというジレンマがありました。その結果、序盤の物語では、圭一やレナ、魅音が賑やかに騒いで回り、梨花ちゃんはその後ろで「にぱ~☆」と笑っているだけの、やや影の薄いキャラとなりました。
 しかしそのお陰で、時折見せるミステリアスな表情や言葉が、むしろ逆に非常に印象的になったのでした。
 普段は静観している人の呟きには、やはり重みが宿るものなのでしょうか。
 そういうキャラに憧れて、学校で無口や無縁を装う方もいらっしゃると思いますが、それではコミュニケーション不足。「鬼隠し編」の失敗を繰り返してしまうことになります。
 梨花は決して無口キャラではありません。みんなと一緒に遊んで笑って、そしてここ一番の時に、重みのある言葉を残しているのですね。
 竜騎士07も、普段は下らないことばかり言っていて、たまにキリリと良いことを言っているつもりなのですが、みんな真面目に聞いてくれません。うーん、素行が悪いと、たまに良いことを言っても駄目なんですね(汗)。

「皆殺し編」について 恐怖の源泉 原作・監修:竜騎士07
 「皆殺し編」は、『ひぐらしのなく頃に』の謎が全て解ける物語です。つまり、この物語を読むことで全てを理解してしまい、もう、読む前のワクワクやドキドキの気持ちには戻れなくなるという、不可逆的な印象を与えることを意味します。なので、この物語を発表すれば、もういよいよ、『ひぐらしのなく頃に』とお別れしなければならない最後の段階に差し掛かることになり、とても寂しい気持ちになったことをよく覚えています。
 さて、「皆殺し編」では、羽入という新しいキャラクターが登場します。不思議な存在で、まさに彼女こそが、オヤシロさまそのものだと言えるでしょう。これまで、いくつもの物語で語られ、不気味な伝承に彩られたその正体は、こんなおかしな女の子だった。そのあまりの貫禄のなさに、拍子抜けされた方も多いのではないでしょうか。これはもちろん、意図してそのようにデザインしたものです。「罪滅し編」におけるレナの疑心暗鬼とまったく同じ。…恐れられてきて、不気味な存在を想像してきたオヤシロさまの正体が、実はこんな情けないあぅあぅ言う女の子だったなんて知ってしまったら、二度と恐れることはないでしょう。理解できないと決め付けているものほど、恐ろしいものはないのです。
 これこそが、恐怖と名のつくものの全ての源泉。人は、与り知れぬものにこそ、恐怖を感じるのです。ならば、知ることによって、恐怖は打ち払えるはず。恐怖を感じる相手のことをよく知り、理解しあうことで恐怖は打ち払えるのです。
 羽入というキャラクターが、それまでの物語で想像されてきた姿とあまりに程遠いものになっているのは、そんなメッセージが込められれているからなのです。

「皆殺し編」について 真の力とは 原作・監修:竜騎士07
 お世話になっております、竜騎士07です。
 「皆殺し編」の沙都子救出の物語は、実は、これまでの『ひぐらしのなく頃に』という物語の大きなテーマへの最大の答えとなっています。言うまでもなく、沙都子を取り巻く家庭環境は悲劇的かつ複雑で、圭一という一人の少年が背負うにはあまりに大き過ぎ、そしてどうしようもない問題でした。その問題に「祟殺し編」の当時の圭一は、鉄平を闇討ちするという、短絡的かつ暴力的な方法で解決しようとしました。そして恐らく、あの当時は、読者の皆さんにおかれましても、それが最善の解決策であるように思われていたはずです。
 「皆殺し編」は、それに対する正しい答えを与える物語です。何の力もない、一人の少年に過ぎない圭一は、大勢の力を得ることで、最後には市長させも動かし、政治的な力さえ獲得して問題を解決します。しかし、ここで一点、絶対に誤解しないでほしいところがあります。それは、圭一が大勢の人間に相談したことが正しかったのであって、権力や政治力のある特定の人間にその力を借りたから解決できたわけではないという点です。
 確かに物語の中では、お魎が市長に直談判をした結果、相談所が介入を決定し解決に至ります。それはややもすると、お魎以外の人間の力は解決に何の役にも立っておらず、あたかも、お魎だけに相談していれば解決できたのではないかと錯覚させてしまうこともあるかもしれません。実際、権力のある人間のコネで物事を解決するタイプの物語も世の中には溢れています。そう誤解される方がおられてもおかしくはないでしょう。確かにお魎には、彼女一人で問題を解決できる政治力がありました。しかし彼女を動かすには、連合町会の総意が必須でした。そして連合町会の総意を得るためには、村中の大人たちの支持が不可欠でした。つまりお魎は、村の総意を代表して市長に談判したのであって、彼女のワンマンな権力で問題を解決できたのではない、ということです。
 これは現実も同じです。権力ある政治家に相談し、コネを得たくらいで諸問題が解決できるほど、現実は甘くありません。大勢の支持と理解を獲得した上で初めて、それが政治的な力に昇華されて問題を政治アプローチから解決してくれるのです。もし、そのプロセスを無視した総意なき政治力で解決しようと試みたなら、それは、権力を経た暴力と何も変わりません。この物語で大事なのは、圭一が大勢に協力を求め、その支持を集めることが出来たからなのです。
 人が集まれば、色々な力を持った人が味方になります。そんな人々の力が集い、より大きな力になって、問題を正しい形で、そして平和的に解決させるのです。物語の都合上、そういう力を、園崎お魎というひとりのキャラクターに集約していますが、どうかそこだけを、読者の皆さんには誤解しないようにしていただきたいです。
 真の力とは総意に基づくものです。それを無視しようとすれば、それは暴力と同じなのです。それをご理解いただけたなら、この物語で圭一が成し遂げたことが、どれほど立派なことか、その一端がもう少し深く、ご理解いただけるのではないでしょうか。
 どうか、正しい行いをしようと思った皆さんは、誰もそれをわかってくれないと一人で先走る前に、その行いの支持を求めるようにしてみて下さい。「皆殺し編」の物語が、正しい形で皆さんに伝わることを、心より願っています。

「皆殺し編」について 雛見沢症候群と「疑心暗鬼」 原作・監修:竜騎士07
 こんにちは、竜騎士07です。
 『ひぐらしのなく頃に』では、コミュニケーションを絶ち、疑心暗鬼に陥ると、必ず惨劇の引き金になるという世界観を持っています。この「必ず惨劇の引き金になる」という部分を、あやふやではなく、明白に器質的に描くために考え出されたのが、「雛見沢症候群」というキーワードです。「雛見沢症候群」の発症者は、非常に強い疑心暗鬼に陥り、その結果、数々の惨劇を引き起こします。ここで重要なのは、「雛見沢症候群」は直接的ではなく、間接的に惨劇を引き起こしている、という点です。発症者は確かに惨劇に至り、誰かを殺すかもしれません。しかし、それは発症者自身が殺したのであって、雛見沢症候群が殺したのではありません。「殺させた」のです。
 私たちは直接的な犯罪については、すぐにそれを理解することが出来ます。お金が欲しくて、人を殺して、お金を盗んだ。これだけのことなら、犯人を糾弾することはとても容易いことです。しかし、犯人の生い立ちとして以下を理解したらもう少し変わっては来ないでしょうか。犯人は昔から酷いいじめを受けていて、自分に一切の自信を持てず、卑屈にならざるを得ない幼少期を強要されてきた。その結果、学校にもほとんど通えず、低学歴のまま社会に出ざるを得なかった。仕事を選ぶことも出来ず、また、貴重な就職先では卑屈さからまたいじめの対象にされ、職を転々とせざるを得なかった。やがてお金に困り、精神的に追い詰められ、惨劇に至る他なかった。もちろん、これを知ることで犯人の犯した罪が許されるわけもありません。しかし、ここまで知れば、”犯人を生み出した環境”にも糾弾が及ぶべきであると考えが及ぶのではないでしょうか。
 「疑心暗鬼」という感情は、ディスコミュニケーションから被った「症状」に過ぎない、というのが、私が本作で語りたかったたくさんのテーマの内の一つです。疑心暗鬼に陥った圭一が惨劇を引き起こした場合、もちろん、圭一は咎められるべきです。しかし、圭一に惨劇を"強要した環境"を思う時、圭一だけを糾弾して済ませてはいけないのではないかと思うのです。それをわかりやすく理解させるために生み出したのが、「雛見沢症候群」というキーワードです。この病気にかかると、強い疑心暗鬼になり、攻撃的になり、惨劇を引き起こしてしまう。それは気の毒な事件であり、発症者は犯人であると同時に、犠牲者(患者)でもある。それを容易に理解できるようになるはずです。つまり、「雛見沢症候群」という病名は、犯人を惨劇へ駆り立てた「環境や生い立ち」を置き換えただけに過ぎないキーワードなのです。しかし、この病名を理解することで、私たちは惨劇の犯人を、ただ糾弾するだけの立場から、犯人を生み出してしまった環境に疑問の目を向けることを可能とします。
 孤立から疑心暗鬼を募らせ、攻撃的な言動に終始している人が、身近にいませんか?そんな人を、付き合いの悪いヤツだなとか、変な気持ち悪いヤツだなと後ろ指を指すのは簡単です。しかし、一方的に毛嫌いする前に、なぜその人が、そんな殻を被って、周囲にトゲトゲしなくてはならなくなったのか、"彼を生み出した環境"を考えてはみませんか…?本当は、普通に友達が欲しいだけの、好人物だったかもしれないのです。それが、ちょっと気の毒な出来事が重なって、人間関係に怯えてしまい、相手より先に攻撃することで自分を守ろうとする、臆病なトゲを身にまとってしまうに至っただけなのかも…。どうか、身近な誰かの「雛見沢症候群」に気付いてあげてください。彼が、悪いんじゃない。彼の病気の症状が、彼を悪くしているのです。
 「雛見沢症候群」の呪縛をどうやったら解き放てるか。簡単なことではありませんが、この物語を、ここまでご一緒してきた皆さんなら、きっともうご存知だと思います…。

「皆殺し編」について 一枚の紙を重ね合わせた世界 原作・監修:竜騎士07
 こんにちは、竜騎士07です。
 ついに今巻で、『ひぐらしのなく頃に解 皆殺し編』が完結となりました。
 「皆殺し編」は、今までの物語の中で一番解答的な内容になっています。今まで、バラバラに散らばっていたパズルのピースが、今回のお話で一つに繋がったのではないでしょうか?
 「皆殺し編」というだけあり、今回のお話では今までの中で一番登場人物が多かったりもします。主人公の主観を通じて、いくつもの世界を見てきた読者の方にしか、見破ることのできない「何か」が「真実」という解き方も存在します。一枚の紙ではただの線にしか見えなくても、何枚かあわせることによって、一つの絵になっていく…。『ひぐらし』の世界はそんな一枚の紙を重ね合わせた世界なのかもしれません。
 最後になってしまいましたが、漫画を担当してくださった桃山ひなせ先生、素晴らしいイラストの数々をありがとうございました。いつも素敵なイラストで『ひぐらし』の世界を盛り上げていただき、ネームを読むのがとても楽しみでした。先生のこれからのご活躍たのしみにしております。
 まだもう少し、『ひぐらし』の世界は続きます。最後まで、どうかご一緒して頂けたら幸いです。


フレデリカ=ベルンカステルとは笑 一応リカって入ってはいるけども笑
「複数の世界のカケラを重ね合わせてすべてに共通する事実がもっとも真実に近い」
3つのルール。なるほど分かりやすい。
①雛見沢には不特定の誰かが疑心暗鬼に取り憑かれ凶行に誘われる(ルールX
②綿流しの晩に富竹ジロウと鷹野三四が殺される、古手梨花が殺される(ルールY
③この雛見沢で起きる事件はすべて園崎家の仕業…誰もがそう信じている(ルールZ
羽入という新キャラ登場。
圭一が何も覚えていないのを知って絶望する梨花ちゃん可哀想。
「あの病気」、L3。やっぱり精神病の一種なのは間違いなさそう。
そして沙都子はロールシャッハ検査してますね。
百万長者で戦わないという些細なことだけれど、運命を変える圭一かっこいいですね。
そしてそれを見て魚釣りゲーム以外で遊ぶ=運命に抗う決意をした梨花ちゃんもいいですね。
梨花ちゃんに助言をされる前に人形を魅音に渡した圭一。運命は変化しているのか。
いつもと全く違う行動をしている詩音、少し不気味です。
裁縫針入りおはぎの記憶を少し取り戻す圭一。トラウマから食べれないだろうという梨花の思いとは裏腹に、恐れず一気に食べる姿は梨花に勇気を与えます。
前の世界では言えなかった「おはぎうまかったぜ」を魅音に言うとこはぐっときます。
なんとレナも他の世界の凶行を夢に見ていました。
そして詩音も。だからいつもとは違う行動をとっていたんですね。
祭具殿の子供が飛び跳ねる音って羽入だったんですね。これは分かるわけがない。
赤坂!!この世界線でダメならいつ成功するというのか!
富竹…「東京」の監査役…?鷹野のことは疑ってたけど富竹まで何か裏がある人物とは。
「山狗」という組織も出てきました。やっぱり鷹野はただ者ではなかった。
鉄平の不穏な影で、1巻が終了。果たしてどうなるか。
全てが上手くいっていたのに、鉄平の登場で雲行きが怪しくなりました。
梨花は絶望して自殺を試みるまでに追い詰められます。
短絡的に鉄平を殺しに行こうとする詩音を圭一が説得して止めます。熱い。
児童相談所に訴えに行く圭一。何この主人公かっこいい
ここの圭一が親に相談する姿は、きっと作者自身の姿なのでしょう(前編後書き参照)。
「運命に屈するな!そもそも運命なんてな、金魚すくいの網より薄くて簡単に敗れるものなんだ!それを覚えておけよ!!!」
さて、クラス全員で児童相談所に行ったりと賑やかですが、私は梨花達が沙都子のことに時間を注ぎすぎて事件そのものへの関心が薄れてしまっているような危機感を覚えています。
そんな懸念の中、大石からストップが入る…?といったところで2巻終了。
大石は圧力をかけたのではなく、檄を飛ばしてくれたんですね。
校長を叔父と認識してしまう沙都子。
例の精神病のことを圭一に話す梨花。
そして大勢で再び児童相談所へ。
誰一人諦めないその中で、梨花はこの世界に命(すべて)をかけると誓う梨花。
当然羽入は止めますが、梨花の決意は揺るぎません。
しかし村長や先生、園崎家がストップをかけてきます。
誰も沙都子を憎んでいないが、味方するのが怖いという状況。
そんな状況を打破すべく、圭一たちは村長たちを説得することに。熱い
親父さんも熱いですね。
一人に石を投げられたら二人で石を投げ返せ。三人に石を投げられたら六人で石を、八人に棒で追われたら十六人で追い返し、そして千人が敵ならば村すべてで立ち向かえ。一人が受けた虐めは全員が受けた者と思え。一人の村人のために全員が結束せよ。それこそが盤石な鬼ヶ淵死守同盟の結束なり。
村長たちが敵ではなく、同じ雛見沢の住人であることに気付く圭一。無事説得成功です。
大石が意味深な台詞(「ここから先は私にも手に負えない敵が相手です」)を残し、3巻終了。
お魎こええええええ 迫力半端ない笑
そして裏に引っ込んでからあっさりOK出すお魎のツンデレ。需要ないです笑
園崎の県議、弁護士まで味方に付いて大盛り上がり。
そしてちゃっかり市長のところに自ら赴いて働きかけるお魎。
すっかり圭一を気に入っています笑
どんなに悪い状況でもあきらめずに運命に立ち向かった圭一が、ついに奇跡を起こします。
沙都子の保護に成功です。運命に打ち勝ったのです。
しかし、沙都子の保護に成功しても物語の裏の部分はまだ解決していません。
ここから物語はどう展開していくのかワクワクが止まりません。
梨花は鷹野と富竹が殺されるのを防ぐため、大石と部活メンバーに相談します。
ついに黒幕が明かされました。黒幕は鷹野だったんですね。
焼死体が鷹野でないこと、富竹殺しの犯人が鷹野だという推理は的中です。
「雛見沢症候群」というのが例の精神病のことでしょう。
鷹野の裏にある「東京」とは何なのでしょうか。政府?組織?
富竹に「H173」を投与し、L5を発症させる鷹野。
「さあ、終末作戦の始まりよ」という鷹野の言葉で4巻終了。
ここにきて明かされる情報量にびっくりですが、物語は佳境に迫っているんですね。
鷹野三佐ってことは少佐ですか。
富竹と鷹野の(偽装の)死に動揺している監督は白みたいです。
おお、大石かっこいい。鷹野が黒幕だと見抜いてます!
鷹野三四の歯形カルテがすり替えられていた可能性←推理通り!
何が真実で何が嘘か分からずパニックになる梨花ちゃん。頑張れ。
梨花ちゃんが圭一に話した詩って誰の詩なんでしょうね?
「誰にだって幸せにすごす権利がある 難しいのはその享受。誰にだって幸せにすごす権利がある 難しいのはその履行。私にだって幸せにすごす権利がある 難しいのはその妥協。」
圭一は悲しい詩だといい、「私」に挫けるなと言います。
圭一たちが巻き込まれることを恐れて事情を話すのを拒む梨花ちゃんに対して、「梨花ちゃんのいない未来なんて御免だ」と両肩を掴んで諭す圭一。梨花ちゃん落ちたな(確信)
しかし梨花ちゃんは話せません。
容赦なく訪れる6月22日水曜日、今日梨花が殺されると告げる羽入。
自分が死んだ後も続く世界で、自分の心を開けなかったこと、自分の力になって救うことができなかったことを一生後悔していく皆の未来に気付き、「やっぱり打ち明ければよかった」と涙する梨花ちゃん。
そんな時、小此木から入江が黒幕と伝える今まで観測されたことのない電話が来ます。
「敵に守られている」可能性に気付いて恐怖を感じる梨花ちゃん、大石に助けを求めます。
…ところで今思いましたけど、「鷹野が黒幕かもしれない」という記憶を持ったまま次の世界線にいくことってかなり有利になると思うんですけどダメなんですかね?すべてが上手くいっているこの世界線で生きたい、もうやり直さない、「本気で生きる」という決意はそれほどまでに固いということか。
お見舞いに来た部活メンバーは私服警官を見て何かあると確信。
梨花ちゃんに相談するように言いますが梨花ちゃんは相変わらず話そうとしません。
そこで渇を入れたのが沙都子です。「梨花が自分で私に言いましたのよ。戦う勇気を持てと。なのにあなたは一人で耐えて実践してないではございませんの!」と怒ります。
それに続いて仲間たちも「どんな話でも梨花ちゃんが真実を話す限り信じる。そして、俺たちが一緒に戦う――!」と向き合います。
ついに仲間たちにすべてを話す決意をした梨花ちゃん
雛見沢症候群について仲間たちに説明する梨花ちゃん。
村を離れたりストレスを溜めて人を疑うことで発症する雛見沢出身者特有の風土病。
「村を閉ざし余所者を近付けない」というオヤシロさまの教えは、発症や新たな感染者を防ぐためのもの。
拷問器具による残酷な儀式の風習も教えを強固に守らせようとした抑止力。
治療薬の開発を進めていたのが、入江診療所
そこに研究スタッフを派遣していたのが「東京」という秘密の組織。
「東京」は日本の政財界の長老たちで構成され、政府に関与出来る強い力と莫大な資金を持っている。
当初細菌兵器としての活用が目論まれていたが、入江は軍事利用ではなく治療薬に専念。
富竹は年4回「東京」から派遣される連絡員。
鷹野は機密保持、事態の隠蔽が任務。そのための存在が山狗という部隊。
それでは、なぜ梨花ちゃんが殺されることになるのかと疑問を呈する圭一。
入江の研究によると、「女王感染者」である梨花のそばを離れると病気を発症する。
梨花が死ねば、雛見沢二千人全員が末期症状を起こし、恐ろしい被害妄想に包まれ、村は生きるために殺し合う地獄になってしまう。
そして大石から、鷹野の死体が偽装であると情報が入ります!
しかし、直後…山狗に対して職務質問をした大石が銃で胸を撃たれてしまいます…。
といったところで5巻終了。
大石が来ないまま夜となり、沙都子以外は自分の家へ帰ることに。
そして、ついに鷹野たちが作戦決行。
あっけなく気絶させられる警官。家から逃げ出す梨花と沙都子。
襲ってきた人物が小此木と同じ服を着ていることから、黒幕が鷹野と山狗だと確信。
しかし、死の直前の記憶は継承されないため、梨花ちゃんは生き残らなければなりません。
銃を手に迫る山狗に対して梨花を庇うようにして立ちはだかる沙都子。
記憶のためには見捨てて逃げるべき梨花ですが、沙都子の前に立つ梨花。
「私は逃げない。運命なんて金魚すくいの網より薄いってことを知っているから!!!」
「その通りだぜ梨花ちゃん」と颯爽と登場する仲間たち
不意打ちとはいえ、プロの戦闘部隊を制圧する圭一たちすごいですね。
しかし、止まった時間の中で、圭一の胸から僅か15㎝の場所に銃の弾丸が。
走馬燈の中でその状況を把握して会話して絶望する仲間たち。
圭一が撃たれた後、他の全員も捉えられ、順番に殺されていきます。圧倒的絶望
そして、意識をもったまま腹を切り裂かれて殺される梨花。
冷たい傍観者のフリをしていた羽入も泣いて梨花に真相を忘れず梨花に伝えると言います。
そして…梨花の世界で仲間は「奇跡を信じてなかった人がいたから」失敗したと言います。
それは羽入。
「俺たちはもう仲間だ」と羽入に手を差し伸べる仲間たち。
手をとりあい、次の世界で奇跡を――といったところで場面は「東京」に切り替わります。
首相の許可の下、緊急マニュアル第34号という非道の方法で村人全員が殺されることに。
ガス災害偽装及び交通遮断、通信手段の遮断、潜在患者の集合、潜在患者の処分、村内捜索、後続一般部隊への引継ぎ、完全撤収。
村人殺害を「滅菌」と呼称するところなど、あまりにも非人道的。現実世界でこういう対応って存在するのでしょうか。
やはり災害は偽装であり、村人全員を殺したのは人間だったんですね。
村人に嘘をついた隊員が涙しているところ…辛いです。しかし怒りの方が強いですが。
祟りを残したことで自身が永劫の存在になったと語る鷹野。
「我はついに神の領域に至ったのだ。我を崇めよ、讃えよ、そして畏れよ!!!我こそはオヤシロさまなり」
完全に狂信者である…。そしてここで「皆殺し編 完」の文字。
次の世界への希望は残していますが、バッドエンドでしたね…。残念です。
「---これでこのカケラの物語はおしまい」とフレデリカが語りだし、鍵が出そろったこと、登場人物がどう立ち回れば鷹野に負けなかったか考えるのが自分のお気に入りなこと、自分に与えられた人生を精一杯足掻くことが自分の美学だと知った梨花がこれから作るカケラの方がもっと輝いてくれるだろうことを話します。
「次のカケラはもう始まってるわ あなたも覗いてみる?」
皆殺し編終わりです。
ついに鍵が全て出揃いましたね。
この皆殺し編が真の解答編と言ってもいいんじゃないでしょうか。
作者が伝えたいメッセージもたくさん詰まっていましたし。
フレデリカも言っていましたが、登場人物がどう立ち回ればトゥルーエンドに辿り着けるか。
シリーズ最終編となる「祭囃し編」で、どうやって鷹野に打ち勝つのかが楽しみです!

 

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